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〈新時代宝箱〉№0007 「視覚障害者の移動支援・同行援護事業の情報提供について」 令和元年2019年9月12日(木)

副会長 染谷 雄一   


この度の千葉県台風上陸に伴いまして災害にあられた方に謹んでお見舞い申し上げます。
他県でも災害を受けられてしまった方にも心からお見舞い申し上げます。
日頃の備えと改めての情報提供等の必要性や組織協力の必要性を強く感じる思いがいたしました。
千葉県アイパートナー協会でもお互いに助け合える環境づくりを日頃から行えるように努力してまいります。
何かお困り事やご不安等がありましたらお気軽にご相談ください。

以前から思っておりました。障害者自立支援法の事業の一つでもある。「同行援護事業について」書いて見たいと思います。
視覚障害者(児)の移動を支援する同行援護事業と他の障害者(児)の移動を支援する行動支援事業は異なり、障害者総合支援法では別に定められております。ヘルパー要件等に違いがあります。
同行支援は、現在地域(市町村)によっては、移動支援などとして地域生活支援事業の中で行われているものもあります。制度的にも内容的にも地域格差が多くある制度だと感じています。
同行援護は国が主体的に行う制度で利用方法や利用内容に制限がありますが、市町村が柔軟に行うことができ、多少利用者の状況によって拡大して行うことのできる移動支援も一緒に考えていく事が必要なのかもしれません。
視覚障害者の生活を豊かにし、しかも社会参加活動を行うために有用な同行援護の制度を拡充し、ヘルパーの資質向上を図りながら利用拡大していくことは必要なことと感じております。
また、利用する視覚障碍者自身の同行援護利用のマナーや利用方法の資質向上も大変必要と感じます。利用者の態度としては、社会保障を利用しているという意識をきちんと持って、制度を理解し豊かな生活作りに利用をする必要があると感じます。

当事者である視覚障害者が自分たちの生活を豊かにできる同行援護事業を理解してスムーズな運用と制度の改革をしっかりと考えていく事が必要と感じます。
年齢、視覚障害の度合い、途中での障害の有無など、目的なども一人一人の状況が様々です。利用の内容も様々な場面が想定されるので事業者(サービス責任者)は適正なガイドヘルパーの派遣を考慮して考える必要があります。
また、過去の情報などの蓄積や利用者・ヘルパーの特性の蓄積システム管理も、これからの重要なテーマになると思います。

これから同行援護事業や移動支援事業を充実するために行った方が良い事
■千葉県内の同行援護事業所の連絡会の立ち上げ
■視覚障害者、同行援護利用者の資質向上研修会の開催
■ガイドヘルパーの基本資質向上、特別な利用内容別支援にかかわる研修会の開催
■災害時の支援協力、安否確認等の仕組みの構築
現在、千葉県アイパートナー協会では同行援護管理システムを開発しています。
事業所の機能を中心とする利用実績の蓄積、スムーズな利用者・ヘルパー登録、利用状況の管理や利用希望の的確で早急な派遣ができるシステムを構築しております。
下記にシステムの機能一覧を明記させていただきます。

■同行援護予定管理システム 機能一覧

No.機能 内容
1.ログイン機能 パスワード管理 管理者ログイン
2.利用者登録・検索・管理CSV取り込み・排出 利用者登録、名前・住所・携帯番号・電話番号・メールアドレス・障害程度・最寄り駅・備考1~5
3.ヘルパー登録・検索・管理CSV登録・排出 ヘルパー登録、名前・住所・携帯番号・電話番号・メールアドレス・連絡方法・主な勤務・最寄り駅・備考1~5
4.職員登録 名前・ID・PS・権限・ヘルパー勤務予定・メールアドレス・携帯番号
5.個別予定登録  利用者の予定を登録。 利用者検索・時間・行き先・ヘルパー検索
6.1週間予定登録 1週間前の予定をコピーして次週に登録
7.1日予定画面 本日の予定・前日・翌日・予定登録・実績変更
8.1週間予定画面 今週の予定・前週・後週・予定登録・実績登録
9.ヘルパー未依頼検索 "ヘルパーの未依頼の予定の検索画面 利用者に近いところからリスト表示とメール依頼
10.利用者前日確認リスト "前日の予定一覧、確認作業用の画面 連絡方法・連絡時間・担当者記載 メール連絡はワンクリックでの自動メール機能
11.ヘルパー前日確認リスト 前日の予定一覧、確認作業用の画面 連絡方法・連絡時間・担当者記載 メール連絡はワンクリックでの自動メール機能
12.予定表確認リスト 各種検索条件でリスト表示
13.実績表 日計・月計・年計
14.ヘルパー実績確認 ヘルパー報告書に基づき実績確認
15.利用者実績確認 利用後の確認、次回予定等の確認
16.苦情・事故処理受付 利用者・ヘルパーからの報告の登録
17.利用者の利用状況登録 「利用者管理」災害・図書・IT・生活支援・用具・同行援護・就労支援・会員
18.災害時の情報発信・安否確認

これからの同行援護事業が視覚障害者の大きな支援となることを祈りまして次回に続きを書きたいと思います。

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